2023年秋、地元の仲間の協力のもと、2度目のハーフセルフビルド。
通常の家具製作と同時進行の1年がかりで、
建具、特大階段箪笥、床を、栗・欅・イチイ・楓などの無垢材で製作しました。
今回左官の壁に惚れ込んでお願いしたのは斎藤左官
斎藤新人(チーム斎藤)による土壁、土床は神秘的・圧巻で、掻き落とし、コテ押さえ、瑪瑙(めのう)磨き、様々なテクスチャーで空間を包み込んでいます。 慣れない土の仕事に、木工チーム(京都炭山朝倉木工チーム)はヘトヘトでした。
1階は工房。キッチン等の建築造作にもチャレンジしていきます。2階のショールームは、土壁、左官床、栗の朝鮮張床、木の家具が炭山の緑と光に響き合う空間に仕上がりました。
左官仕上げに決定する前の段階で、
斉藤左官さんの手がけた左官作品の店舗を観に行きました。
①京都銀閣寺のカフェ「Farmoon(ファームーン)」
壁、床、カウンターなどすべての左官。納まり・質感が素敵でした。心決まりました。
(カフェメニューの手作りの月餅が、感動的美味でした。丸テーブルと、カウンターと、座席が少なめなので、開店時間に行ったら座れました)
②京都市中京区車屋町通二条下ル「本家尾張屋 菓子処」
お蕎麦で行列ができているお店の、お菓子コーナー。
壁、床、カウンターなどすべての左官。店の外回り足元も細部が美しかった。
③京都「菓歩菓歩 京都御所西店」小さなカフェを備えたお菓子工房
〒602-8021 京都府京都市上京区堀松町419
色や質感の方向性を考える上で、この空間も参考になりました。
④VAGUE KOBE Studio and Gallery
大きな大きなスケールの空間。
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これらの空間を見た後で、さて、
この京都炭山朝倉木工の外壁の色・仕上げ方をどうする?
内壁の色・仕上げ方をどうする?
トイレはどうする?
光の具合も、サイズ感も環境も違う。
斎藤新人さんは、10年ほど前、
炭山地域がゲリラ豪雨で土砂が崩れて大変だった時に、
近くに住んでいるからと、
ボランティアで通って地域の土砂片付けのお手伝いしてくださっていたことがありました。
炭山の光と風と空気がどんななのか知っている方が、
ベテランのチーム斎藤の左官職人みんなで意見を出し合って、
色や質感の相談にのってくれたことで、
この地域の風景に似合った、気持ちのいい建物が出来ました。
こんな具合に、施主がたくさん口を出して設計しにくかったでしょうに、
嫌な顔一つせずに
ITAYA KOBOの石巻充啓氏が
あれこれ相談にのってまとめ上げてくださいました。
入口の大きなヒサシの空間が特に気に入っています。

書ききれなかった左官の話はまだまだあります。ぜひ一度、お越しください。
来訪時には、②shopと③アトリエの両方をご覧いただく事が出来ます。
(①ショールーム(自宅部分)のみ要事前予約)
京都の家具『京都炭山朝倉木工』
長く愛用できる無垢の木の家具を
刃物仕上げでつくる家具工房&SHOP。
Chair、table、特注オーダー家具、キッチン等、
デザインから制作、販売まで一貫制作。
〒601-1395 京都府宇治市炭山堂ノ元23-3
Showroom open
月~金10:00~16:00、
土日祝:予約制。
平日は予約不要ですが朝倉亨に御用の場合はお電話いただくと確実です
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DatePublished:2024/6/18
DateModified:2024/6/18
Author:Reina Asakura
Publisher:京都炭山朝倉木工
Kyoto Sumiyama Asakura Mokkou
Quality Furniture Design & Woodworks