プロフィール

Asakura Tohru
朝倉 亨
代表 デザイン&木工制作
Philosophy
木工家 / デザイナー / 釣人
京都炭山朝倉木工の家具の、デザインと、制作をしています。
常に全身全霊で立ち向かっていますが、なにしろ自然が相手なので思い通りにならない日も少なくありません。それでも御機嫌な気持ちをkeepしながらBestな答えへの探究を続けます。不屈不撓。
Interview
仕事をする上で大切にしていることは?
僕が作ったものは、依頼主がほぼ一生、ほぼ毎日使う。
作り手も使い手も日々感動できるものづくりを目指します。
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木という素材はきちんと作れば建築物以上に長持ちするもの。30代,40代のときに購入して、50代,60代,70代になったときに「あの時頼んで作ってもらった家具、ちょっと若かったな、いまの気分じゃないなあ」とならない様に、伝統工芸とモダンデザインの師から学んだ経験を活かして、現代の暮らしに合わせつつも、普遍性を持ったデザインにすることを心がけています。
しかし、遊びごころのトッピングも忘れてはいけません。
1975 東大阪に生まれる
1978 奈良に引越.平城京と奈良公園に毎週,佐保川には毎日通った
1993-1994 2年の浪人生活.青春時代の貴重な時間を予備校と新聞配達に費やす.将来について深く考え悩んだ2年間.大学生になれたあかつきには有意義な生活を送ろうと誓った.佐保川には英単語帳をもって毎日通った.結局目指した大学の建築科の合格はかなわなかった
1995京都教育大学教育学部特修美術科入学
最初の転機------------------------------------------------
1996 工芸専攻 木工に出会う.木工が天職だと直感.制作が楽しくてしかたがなかった.木漆工芸家建田良策先生をはじめ多くの良い先生や友人に恵まれ実に有意義な大学生活を送った
1999 同大学研究生 小学校図工非常勤講師
2001 京都教育大学教育学部特修美術科工芸専攻卒
2つめの転機------------------------------------------------
2000 東京 作業を分業化することなく最初から完成までひとりが責任をもってつくりあげるという社風に憧れ,株式会社ウッドユウライクカンパニー入社
2002,2006社内デザインコンペ優勝
2004 第4回暮らしの中の木の椅子展入選 「トーチェア」
自分のデザインしたトーチェアが製品化.トーチェアは学生時代から何度もリデザインを繰り返してきた椅子.製品化にはそれはそれは苦心したが,完成して世に出た時はとても嬉しかった.テーブル椅子箱物等,8年間家具製作に従事.週末は千葉や山梨、奥多摩の湖に通った.
3つめの転機------------------------------------------------
2009 夫婦で自宅兼工房をセルフビルド「京都炭山朝倉木工」設立
2010~2022「木工家ウィークNAGOYA・木の家具40人展」に毎年出展
4つめの転機------------------------------------------------
我谷盆、ゴッホの椅子など、グリーンウッドワークトの出会い。
2018~毎回「きょうと椅子」「我谷盆賛」(川口美術主催)「一匠会展」出展
2018 岐阜県立森林文化アカデミー「グリーンウッドワーク指導者養成講座」終了
2019 京都教育大学 美術科 非常勤講師(週一回)
5つめの転機------------------------------------------------
2019 NEWショールームOPEN
2022 第96回国展入選工芸部奨励賞受賞「ハイバックトーチェア」
5つめの転機・挑戦---------------------------------------
2022 工房隣にNEW工房&SHOPを建築中
2023「君の椅子」プロジェクト2023のデザインを担当
Reina Asakura
朝倉 玲奈
木工制作 事務他
Philosophy
2009年に夫婦二人で始めた家具工房。納品して実際の声を聞くことを繰り返して13年。定番椅子特にオーチェアの開発改良に関わって制作。6年前からスタッフを迎え、自分が親方や先輩から教わった「木の仕事の良さ」と「安全な作業」を伝えて共有しています。ライフワークは、端材を活かしたバターケースや、写真額など長く使える木のものを生活の中で、子育ての中で、実験し模索すること。
8回引越しました。そのたびに生き残っている「10年選手、20年選手のモノ」があります。家や、実家にあるような、ずっと使っているお皿、好きな服、木の額、小椅子、そういうものをつくりたい。
同じデザインでも、同じ樹種でも、同じ木目はなく、仕口の精度や仕上げ方でも、出来上がるものは大きく変わってきます。日常で何気なく雨の日に見る椅子の後ろ姿に、朝日の差し込んだ稜線に、作った人がつくっているときに感じた美しさを使う人も追体験する瞬間があり、使う人が生活の中で使えばつかうほど古美ていくもの。そういうものをつくりたい。
Interview
仕事をする上で大切にしていることは?
オーダー家具のご依頼を伺う場面では、デザイナー朝倉亨と依頼主の橋渡し役。掃除し易いか?使いやすいか?家具を生活の中でつかう女性の立場と、作り手でもあることを活かし、依頼主が聞きにくいこと、気がつきにくいことも代弁してデザイナーに伝えます。
実際につくる場面では、自分も含めつくる担当と依頼主の橋渡し役。木目選びなどに考慮すべき情報(どちら面がよく見える側になって設置するか等)や、依頼主の気にしていた部分・希望など使い手目線の情報を共有して、「つくりやすさ」のその先の、使う人の満足感を考えてつくります。
少し手間が掛かる場合もあるけれど、それでいいものが出来て長く愛用できるものになるなら、木が育つ時間に比べたらとても短くてかける価値のある手間。
1977 長野県出身
1997 京都教育大学教育学部特修美術科中退
2001 京都市立芸術大学美術学部デザイン科卒
2001 内装施工会社 設計室 勤務
2003 奈良県立高等技術専門校家具工芸科修了
2004 横浜クラシック戸山家具製作所入社
無垢材注文家具加工製作部勤務
2008 一級家具製作技能士 取得
2009 炭山にて家と工房を建て始める
2010 定番椅子オーチェア開発改良
2011 5月長女出産 2012木工再開
2013 2月次女出産 8月木工再開
2018~川口美術我谷盆賛/さつき工人展
2021~「きょうと椅子展」出展
2022 日本民藝館展「我谷盆茶寿」入選
Uezono Fumiki
上薗 史樹
木工制作スタッフ
Philosophy
幼い頃からもの作りに関心があり家具製造業に入りました。
当たり前な事をちゃんとする が、
よい仕事をする上で欠かせないことだと思っています。
職業柄なんでも触って確かめるのが習慣です。
Interview
仕事をする上で気をつけていることはありますか?
無駄なく正確に進められるよう、
段取りを意識して作業しています。
また質感の良さを実感していただける製品作りを心掛けています。
鹿児島県奄美大島出身
長野県上松技術専門校卒業
建築工房勤務1年を経て
2017年4月~京都炭山朝倉木工 入社
「夫婦二人で始めた家具工房、京都炭山朝倉木工へ来てくれた上薗さん。仕事の内容をきちんと言葉で説明したり、こちらも新たに学ぶ事や、再確認することが沢山あり成長させられている気がします。自分が新人だった頃にお世話になった社長や先輩とのやり取りもいろいろと思い出します。」朝倉亨
Toshinori Asakura & Chibacchi
(故) 朝倉敏典 & チバッチ
番外編 追悼プロフィール
Philosophy
父、朝倉敏典は2022年8月26日に他界しました。
木工とはまったく別の電気メーカーに勤務し、海外に行ってみたいから、と、ブラジルや中国での仕事を経て、京都炭山朝倉木工の工房セルフビルドの年にちょうど定年を迎え、日本に帰国。持ち前の几帳面さを活かして、一緒に断熱材を壁に詰めたり、雨樋を取り付けたり、一緒に家づくり作業をしたのは今思えば貴重な機会でした。
その後も、京都炭山朝倉木工が軌道に乗るようにエクセルでプログラムを組んでくれました。パソコン関連を教えながら、バグが起きたらどう対処するか困らないように対処法を教えてくれたり、壊れたパソコンの引越し作業など、いつも助けられてきました。
その場しのぎではなく、きちんとした書類で記録を残してその後のお客さんへの対応が出来るようにするという部分では、小さな家具工房ながら、父の勤めていた大きな企業のきちんとした考え方や対処の仕方を倣えたことは今に繋がっています。
Interview
「好きな言葉は?」
『 こんき。でも、としをとって、こんきがでなくなってすこしさみしいです。 』
(6年ほど前に『おじいちゃんと一緒に書く本』へ、小さな孫娘と話しながら、敏典本人が唯一書き込んだページの一言。
1948年(昭和23年)生まれ
2009年 ちょうど退職を迎え、朝倉木工のセルフビルドを手伝ってくれた
2022年8月26日(享年74歳)