木（自然）の魅力

100年以上前に芽吹き、光・風・水・土の豊かな地球環境が育てた木は、「圧倒的な存在感を持つ素材」。湿度を吸収し、熱伝導率は低いため表面にじっとり湿度を感じることがなくヒヤッと冷たすぎもせず心地良い。肌に触れる家具として、最適な素材。（写真：子供の頃から遊んだ木。奈良県 春日大社 飛火野)

花鳥風月・自然に目を向け、閉じた感性を広げる心地良さ。​自然の木々、生き物、生命の息吹を建築の内部、日常に持ち込めるのは、無垢の木の家具の大きな魅力。

デザインの魅力

木の魅力を、デザインの要素「機能性、美しさ、普遍性、耐久性、情熱」で家具にまとめます。

木の場合、伸縮特性と構造強度を両立させる視点も必須。

毎日木と向き合い、つくり手の実体験から生まれるデザインを追求しています。

木組み・木工の魅力

木は個性のある素材。適材を選ぶ「木取り」で８割決まるといわれます。また外観が同じデザインでも「隠れた木構造をどうするか仕口の選択・加工精度」で数年後の強度に差がでます。京都炭山朝倉木工では、角ホゾという日本の伝統技術の凹凸木組みを作ることを基本としつつ、現代の暮らしにも使いやすい木製家具をつくっています。

刃物仕上げの魅力

鉋などの刃物で仕上げています。木の繊維が乱れないので、汚れにくい、浮遊菌も付きにくく、透明感が出ます。仕上がった木の摩擦係数は人肌に近く、自然と安心感を与えます。植物性のオイルをしみこませた木の呼吸を妨げない塗装は、湿度を吸収し、サラサラした触り心地。

知恵と工夫のバトン

木の家具ができるまでには、沢山の人の知恵と工夫が詰まっています。林業、製材所、材木店、木工機械、刃物鍛冶職人、塗装、、。各業界の先人が積み上げてきた技術を活かして家具をつくり、使う人に届けることは、未来にバトンをつなぐこと。作る人、支える人、使う人。